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もりひさし先生が亡くなられました。

もりひさし先生が亡くなられました。

 11月9日、「こぐまちゃんえほん」シリーズ生みの親の一人で、こぐま社創設にも関わられた、もりひさし(本名 森久保仙太郎)先生が亡くなられました。7月に101歳のお誕生日を迎えられ、前日までご自宅でお元気に過ごされていたそうです。

 「こぐまちゃんえほん」は、表紙には、画家の若山憲先生のお名前しかありませんが、じつは奥付に表示されているように、劇作家の和田義臣先生、歌人で文学者のもりひさし先生、そして、小社創設者の編集者佐藤英和が4人でグループ制作したシリーズです。もり先生がテーマ(お話の種)を出し、和田先生がドラマ展開を考えて、若山先生がたくさんの絵コンテを描かれます。ときには絵本の何倍もの絵コンテが並べられ、どうしたらおもしろくなるか検討して、規定のページ数まで減らしていったとか。

 さて、それからが、もり先生の腕の見せどころ。壁に並べた絵を見ているみんなの前で、考えてきた文の案を読み上げるのだそうです。

 

 

 ぽたあん どろどろ ぴちぴちぴち ぷつぷつ やけたかな まあだまだ

 しゅっ ぺたん ふくふく くんくん ぽいっ はいできあがり

                   (しろくまちゃんのほっとけーき)

 がらとん がらとん だんぷかー(こぐまちゃんのどろあそび)

 しゃわーのおと ぱら ぱら ぱらん おもしろい(こぐまちゃんのみずあそび)

 

 こんな擬音や擬態語を多用した耳にここちよいことばの数々は、大人も読んでいて楽しく、子どもたちにすぐ覚えられ、いつまでもこころに残ります。これも、短いことばで表現する短歌の世界で鍛え抜かれた言語感覚だったのでしょう。

 文章はどうやって考えるのですか?という質問に、「絵を見て、絵が語っていることばを書いたのです」と言われたことも、印象に残っています。そのへんを見込まれて『はらぺこあおむし』(エリック・カール作・偕成社)等、絵本の翻訳も手がけられ、成功なさっています。

 もりひさし先生、子どもたちに豊かなことばの絵本を書いてくださり、ありがとうございました。

 こころよりご冥福をお祈りいたします。

 

(この絵本は、佐藤英和をモデルに書かれたお話です)

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