わたしのろばベンジャミン

わたしのろばベンジャミン

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商品番号 1336
作家 ハンス・リマー 文 , レナート・オスベック 写真 , 松岡享子 訳
年齢の目安 3歳から
ページ数 48ページ
サイズ 23.5×22cm
価格 定価 1,296円(本体 1,200円)
ISBN 978-4-7721-0122-6
発行年 1994年発行
  厚生省中央児童福祉審議会推薦文化財

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スージーとロバのベンジャミンは大の仲良しでいつも一緒。ところがある朝ベンがいなくなって…。女の子とロバの心の通い合いと小さな冒険を描いた物語。主人公の体温まで伝わってくるようなモノクロの写真絵本。

愛読者カードより

    • 次女は、ベンとスージーのとりこになりました。私は約3週間、毎晩この絵本を寝る前に読みました。写真がとても自然です。スージーとロバのベンが迷子になるところで、子どもたちはいつもとても真剣な顔になっています。次女のロバへの想いは募り、先日動物園に行きましたが、そこにはロバはいませんでした。私は遠目でポニーを見て、ロバではないかと言いましたら、「違う! あれは耳が短いもの」と次女の声。いつかどこかでロバに会わせてやりたいと思っています。できればお散歩も…。 (北海道 T・Tさん)
    • 3歳の娘は、この本のあるページにくると泣くのです。最初は私にしがみついてきたほどで、その後、何度読んでもその場面で涙ぐみます。寂しげな海岸で二人ぼっちのスージーとベン。自分と主人公の姿がだぶるのでしょう。おうちがわからない不安が、娘の心にも伝わってくるのですね。もちろん、ハッピーエンドでほっとしているようです。わりと多くの本に触れてきたつもりですが、このような反応は初めてです。絵本は愉快な楽しいものという先入観がありますが、こんな小さな子どもでも悲しみという感情の高まりを本によって得ることがあるのだと、当然のことなのかもしれませんが、今さらながら感心しております。また、モノクロであるところが、夫も私もとても気に入っています。私たち家族にとって、特別な1冊となりました。 (東京都 M・Kさん)
    • お話の絵本は、写真より絵の方がいいと思っていましたが、松岡享子さんの訳というのと、表紙の女の子があまりにいとおしそうにロバを抱っこしているのに魅かれて私が選びました。白黒写真で地味だし、どうかな…?と思いましたが、4歳のわんぱくな息子がとても気に入った様子です。寝る前に、「どれでも好きな本を持っておいで」と言うと、その中に最近この本が仲間入りしています。私もお気に入りの1冊となりました。 (大阪府 Y・Sさん)

新聞書評より

【ロバとの信頼感伝わる】
 「こんにちは。わたしのなまえは、スザンヌです」で始まる、女の子とロバの触れ合いを描いた、モノクロの写真絵本です。舞台は地中海の小さな島。地味で穏やかな物語と思えるでしょう。
 でも、この幼子にとっては、大変なことだったのです。生まれて日も浅いロバとの出会い、いつもロバといっしょにすごす日々、ロバがふといなくなり、思わずはだしで飛び出してしまい、わからなくなった帰り道…。こうした出来事に、ページをめくるこどもたちはきっと、驚きや喜び、そして精神の高揚さえ体験できるでしょう。
 そして何より、ロバと女の子の間に流れる信頼感が伝わってきて安らぎも生まれます。スザンヌが両手をロバの耳に添えて「おやすみなさい」といっているしぐさには、思わずほほがゆるみます。
(1994.7.25 朝日新聞関西版より)

【モノクロ写真から、光や波の音を感じる絵本】
 モノクロの短編映画のようなこの絵本、もし文章がなくてもストーリーを十分理解できるだろう。それほどに主人公の幼い女の子スージーとロバのベンジャミンの表情がいい。そして、彼女らが住んでいる地中海の島がいい。
 アスファルトではない、人が歩いて歩いてできた道だ。その道を自分の体の倍はありそうなロバといっしょに歩くスージー。南国の陽射しがくっきりと、その白い道にロバと女の子の影をやきつけている。
 穏やかで静かな海辺の村を舞台にしたこの物語は、25年以上も前に出版され、世界八カ国で翻訳されている。色や音の十分過ぎるほどの刺激の中で生きている日本の子どもたちが、この静かなモノクロの絵本から自らの想像力で陽の光を感じとり、波の音を聞いてくれたら、と思う。
(1994.9.30 北海道新聞より)

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