アローハンと羊 モンゴルの雲の物語
ある春の日のこと、遊牧民の少女アローハンは、草原で親に見捨てられた子羊を救います。その日から、アローハンと羊のホンゴルはいつも一緒でした。アローハンがお嫁に行ってからもホンゴルは心の支えでしたが…。
愛読者カードより
- モンゴルの草原の四季がゆっくり流れているのが心地よく、最後のページなどは、アローハンの心と景色とが重なり、清々しく、まるで自分もそこにいるような気分になりました。毎日に刺激を求めている私たちに、“何もない平和な日々が幸せなんだ”と気づかされた本でした。ありがとうございます。 (東京都 M・Fさん)
- 子どもの本が大好きな私ですが、ページをめくってときに、これほどの感動と憧れに胸の奥が熱くなったのは久々でした。最後のページのモンゴルの空を見て、モンゴル人の血で描かれたものだと強く感じました。
小6の娘は、この絵本を読んであげた後、雲のひとつを指さして、「ほんとうにホンゴルみたいに見える!」と喜んでいました。蓮見さんの解説をじっくり読んだ後、「なるほど…」とつぶやきながら満足そうに本を閉じました。興安さん、日本の子どもたちに、すてきな絵本をありがとうございます。 (東京都 R・Nさん) - アローハンが子どもを寝かしつけている絵が大好きです。生き残った子羊が、その子をのぞきこんでいる絵にもハッとしました。こうして、また新しい物語が始まってつながっていくのですね。
6歳の娘は、アローハンが夢の中で羊たちと遊んでいる絵が好きなのだそうです。4歳の娘は、アローハンとバータルの新しい生活が始まり、アローハンがバターを作っている絵が好きなのだそうです。
子どもに読んでやりながら涙が止まらなかったのですが、アローハンとバータルなら、きっと子どもたちと家畜に囲まれて幸せをつかむでしょう。私も元気をもらいました。 (広島県 Y・Yさん)